最終日の前日に、駆け込みしてきました。
お友達の北野さんの初個展。
「絵は上手い人が山のようにいるから……
だから、大人の男がぬいぐるみ作ろうと思った」
最初、カフェで聞いた時はなんだなんだと思ったんだけど、
本当に個展を実現させたのが、北野さんのかっこいいところ。
始めに読む説明文がこちら。
今回の展示は、「ぬいぐるみの持つイメージ補完性」がアートになっているとのこと。
飾ってあるぬいぐるみを見て終わりではなく、その向こう側を、観た人が探るのが目的。
初日などはさすがに眺めるだけだったらしいけれど、私が行った23日にはもうこんな感じでした。
子供が嬉しそうに「テディのため息」という作品で遊んでるわ、別の場所に展示されていたぬいぐるみが「ため息」に投げ込まれるわ……。
大人だってこのありさまだよ。
(プレイルームじゃなくて一応作品です)
あとこの作品も大きくて好きでした。
リンクした作品。
左奥のメガネと右手前の毛メガネ、
そして左の人形の塊と、右の毛糸の塊。
この作品について、来場されていた人がいろいろな見解を述べられていて、
それを聞いているのも楽しかったです。
奥のトイレットペーパーもぬいぐるみですが、それはまた別の作品。
可愛いだろ。は皮肉感がたっぷり。
これは「地中◯◯」という作品。個展のポスターにも使われてたもので、
このぬいぐるみ、まさか足(下半身)だと思わず耳だと思っていました。
こちらは最初から動かせるように作られたもので、いろいろ遊ばせてもらいました。
はこばれている。(by.tom)
絶対おいしい配色。(by.tom)
作っていたら北野さんに
「これをいろんな人が作るのを見ていると、箱庭っぽさがある」
と言われたので、なるほどと思い、もう一度作ったものを眺めてみたところ、
足と聞いても完全に足関係なく、耳に見立てて作ってるから、
わたしは勝手な人間だな〜と思いました。
最後に「作者のため息」を作らせてもらったところで。
ひとつひとつ形の違う「テディのため息」は、全部で1000個あるそうです。
「1回ため息をついたら1つ作ろう」と思い立ってはじめたところ、
1つ作るたびにため息つくからエンドレスになりそうだった…というのが笑えました。
そんなため息に、触れたり埋もれたり大暴れしている人々は誰もが楽しそうだったので、
ネガティヴを囲むポジティヴの空気感の対比も、ひとつの作品になっていておもしろいなーって思いました!
北野せんせーの次回個展も楽しみにしてます〜。
tom
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